2011年6月15日水曜日

三谷幸喜 作・演出 舞台「ベッジ・パードン」♪


三谷幸喜 作・演出 舞台「ベッジ・パードン」三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで観てきました

三谷幸喜生誕50周年今年3回目の公演です。
今年は三谷さんの舞台が沢山観れて嬉しい*

今回のお話は
夏目漱石(野村萬斎さん)がロンドン留学時代にノイローゼに陥り、下宿に引きこもってしまったというエピソードを元に、その時に出会った
アパートの小間使いベッジ(深津絵里さん)との恋愛、同じ下宿にいる日本人ソータロー(大泉洋さん)との友情にかかわるエピソードが盛り込まれています。
その間に色々かき回すベッジの弟グリムズビー(浦井健治さん)や色々なイギリス人(11役もこなす浅野和弘さん)が登場し、台詞回しが楽しい喜劇になっています。

パンフレットを読むと三谷さんは今回制作途中で震災があった為「こんな時こそお客様を底抜けに楽しく笑わせたい!」という思いがあったようです。
「国民の映画」は笑いが少なかったので嬉しかったです

今回の配役で11役された浅野和之さんが見応えありました。
1つ1つの役が同じ人でも全然違うように見えるのですよ、これ必見です。

舞台美術もとても素晴らしかったです。
ロンドンのアパートの一室なのですが凝っていて完成度が高いです。
窓から中を覗き込むような感じもとても素敵でした。

途中、ネタバレしては行けないのであまり書けないのですが、
台詞を切り替え・・・という笑いがあります、それも面白いですよ。

笑いの絶えない舞台でした

でも・・・期待値が高かったせいかもしれませんが少し物足りなさが。
何となく終わってしまった感じが・・・ぼんやり~。
ちょっとづつ曖昧で押し引きが少なく、流されて終わってしまった感じ。
いつも三谷さんの舞台は笑うことの爽快感や、コミカルな中に心に感じたりするものがあるのですが・・・残念ながら今回はそれが少ないかも*

個人的にはもう少し野村萬斎さんの漱石の苦悩の部分を三谷さん流コミカルで激しい演出が観たかったです

2011年6月8日水曜日

宝塚「バラの国の王子」を観て♪

ちょっと前になりますが、先月

宝塚「バラの国の王子」を観てきました*(Nさんありがとうございます。)

全てが可愛らしくて、可愛らしくて、キュートです


劇団四季の「美女と野獣」と設定は同じですが、ストーリーが全く違います。

原作(ボーモン夫人作)を元にしたお話だそうです。

野獣のキャラクターが誠実で紳士なんですよ!?


四季の「美女と野獣」では、心を開けない野蛮で粗野な野獣(どちらかというと肉食系男子)がベル(大和撫子)の優しさに触れてだんだんと人間らしさを取り戻して行き、ベルは本当の野獣の優しさに気づいて二人共に愛するようになる話ですが。

宝塚の「バラの国の王子」は野獣は元々誠実で紳士(どちらかと言うと草食系男子)、そんな見た目と違う優しさに触れてベル(どちらかというと力強い現代女性に近い感じ)の心は打ち解け、二人とも愛するようになるという話です。


また、動物の舞台衣装も

劇団四季では動物は動物に見えるように全てかぶり物をしてメイクも動物メイクで動物感を出しますが、

宝塚は動物のお面を手に持っているだけ。


この舞台衣装ですが、劇団四季のかぶり物やメイクも可愛いですが、私は宝塚の方が好きかもです*

あまりに動物動物し過ぎてしまうと、人間が演じているのに妙に変な感覚になってしまい、可愛すぎる(子供向け)感覚があるのかもしれないです。あえて、シンプルな方が感情移入できました


舞台の中で色々な教訓が飛び出してきます。

改めて「見た目じゃなく心(ハート)が大切!」ということですね(笑顔)

グランファンタジーのONEのダンス舞台では、ユニコーン姿のダンスが可愛かったです。